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2023.11.19
現在、4年生は、謎の「鞄」の正体を突き止めようと話し合いの真っ最中!
と言っても、本物の「鞄」ではなく、安部公房の短編作品『鞄』の話です。
半年も前の求人広告に応募してきた不思議な青年が持ち込んだ「鞄」は実にミステリアス。「赤ん坊の死体なら、無理をすれば三つぐらいは押し込めそうな」サイズの鞄は、それを持つ者の「選ぶことのできる道」を制約する存在。にもかかわらず、その鞄を、持ち主は「自発的に」持っているし、どこに向かって歩かされているのか不明なのに何の不安もなく、むしろ「嫌になるほど自由」だと感じる…。
この「鞄」はいったい何?ということで、各グループ、議論沸騰中です。
手元を覗くと…
何やらイラスト化したり、シンキングツールを使って情報整理したり、思い思いに工夫しながら話し合いを深めている様子です。
さて、どんな意見が飛び出すでしょうか?
安部公房の鋭く深い「人間存在への洞察」に4年生は自力でどこまで迫れるか、プレゼンテーションが楽しみですね。