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2022.04.01
現在、春休み中の平成校。いつもより人が少ないこの時期こそが実は桜の見頃だったりするのは、ちょっと残念…。というわけで、せっかくの桜をバックに、四門館で勉強に励む新6年生たちが写真撮影です。
自主参加なので全員が出てきているわけではないものの、連日、かなりの人数の生徒たちが参加中。写真はあるクラスのメンバーです。これから昼ごはんということからか、あるいは、桜🌸に癒されたのか、笑顔が素敵ですね!
「桜」と言えば、ここに写っている生徒たちとも学習したはず(覚えているかしら?)の伊勢物語に次のような2つの和歌が登場します。
これをお読みの皆さまは「どっち派」でしょうか?
◯世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし
(世の中に全く桜の花が無かったならば、春を過ごす人の心はのんびり落ち着いていられるだろうに…散ってしまうことが心配でならない…。)
◯散ればこそいとど桜はめでたけれ 憂き世になにか久しかるべき
(散るからこそ、いっそう桜は素晴らしいのだ。このつらい世の中で何が変わらないままでいられようか、いや、変わらないものなどないのだ。)
どちらにせよ、桜は本当に美しい。美しいものを美しいと感動して見つめる時間を持てることの「有難さ」を、今春ほど改めてかみしめたい春はありません。今、戦火に追われている多くの人たちに、1日でも早くそういう時間が戻ってくることを願いつつ…。いい意味で「なにか久しかるべき」と、「トンネルの出口」が来ることを祈りたいと思います。