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2022.07.07

まだ7月の頭ですが。

本日は季節のお話をひとつ。

期末考査が終わり、お昼の清掃活動も元気に再開した折、グラウンド付近を掃いていた生徒から突然「先生、見てください!」と呼び止められました。

何事かと思い振り返ると、「セミの抜け殻見つけました!」とのこと。

 

「しかも2つ!!」

 

掃除の時間が終わると、みんなでじっくり観察してみました。

意外と目元がつるつるしている。

制服のシャツにくっつけてみたら割としっかりくっつく。

そもそも生まれたてのセミってこんなに小さいものなの? などなど……

 

そういえば、松山市が運営する俳句サイト「俳句ポスト365」でかつて空蝉が兼題になったとき、次の句が天(特選)に選ばれていました。

 

出て行つて空蝉少しだけ閉まる   牟礼あおい

 

なるほど。

背中にばっくり開いたはずの切れ目が、今は確かに閉じています。

今でこそ乾いて触れるのもためらってしまいますが、蝉生まるる頃、この切れ目がしなやかに開いていくようすは、さぞかし綺麗なものだったのだろうななどと、思いを馳せました。

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