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少しだけ前の話になりますが、11月1日は何の日か、皆さまご存知でしょうか?日本文化の源たる「古典」に親しみ、学び、受け継いでいくことを目的に定められた「古典の日」です。
この日を記念して、毎年、「古典の日」朗読コンテストが開催されています。今回が14回目でした。
今回、そのコンテストに放送部の練習の一環で応募した4年生の光宗太乙愛さんが、京都コンサートホールでの最終審査を経て、高校生の部の「大賞」(全国一位に相当)に輝きました!
光宗さんが朗読したのは、「花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは」の出だしで有名な『徒然草』第百三十七段です。自然の景色も恋愛も、欠けることなく満ちた状態の時のみが風情があるわけでなく、はじめや終わり、恋愛なら会えずにいる時に、相手や対象を想う、言ってみれば、人間の持つ「想像力」によって立ち現れる「美」や「情趣」こそ素晴らしいという、たいへん「大人の嗜好」を兼好法師が述べた箇所です。
古典好きの光宗さんは、まだ古典の学習は入り口に立ったばかりの4年生(高校1年)ながら、作品の意味を深く理解して、審査員の方からも意味の伝わる素晴らしい読みだったとお褒め言葉を頂いたそうです。
光宗さんは、12月18日(日)、コンテストと同じ京都コンサートホールで行われる全国高校生伝統文化フェスティバルにも、代表発表者として出演予定です。