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2023.02.16

誰ひとり取り残さない社会

昨日の放課後に第一多目的室を覗いてみると、なにやら準備をしている先生方の姿が。

実は昨日、学年末考査で生徒の皆さんが頑張っている裏で、教員を対象にした勉強会が行われていました。

テーマは「障害を持つ人たちの社会進出をどう促すか」。

香川大学の坂井聡先生と中継をつなぎ、リモートで講演いただきました。

要所要所で立てられる問に教員一同、持てる知識や経験を総動員して挑みます。

「障害のある人とはどのような人のことでしょうか?」

「自立とは何ですか?」

「あなたは自立していますか?」

「障害を『乗り越える』『克服する』とはどういうことだと思いますか?」

意外と答えに迷ってしまう問の数々。

いろんな視点でそれらの問に向き合うと、教育の目指すべきところが見えてきます。

多様性があることを前提に、子ども一人ひとりが尊厳ある人として自分らしく生きるためには。

さまざまなヒントを講演のなかでいただきました。

講演の後の質疑応答では、同時に参加していた生徒からも意欲あふれる質問が。

キーワードは「本人の力だけではなく、周囲からの支援や理解をどう保障するか」。

「共感的に関わること」「肯定的に関わること」「寛容に関わること」の3つが肝要だとの助言がありました。

最後には先生から「たくさん勉強してください」とあたたかいお声をいただきました。

本日のことを胸に、済美平成では子どもたちの夢を叶えるためのアプローチを模索し続けます。

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