Report Project
1999年度から継続してきた論文活動は1期生からの伝統的な活動です。
生徒は自らの関心に基づいたテーマを選び、1年間にわたって8000字以上の論文を執筆することに取り組んでいます。このプロセスで、生徒は「読む・書く・話す」という大学生や社会人になってからも必要とされる能力の基礎を身に付けることを目的としています。論文が完成した後には、論文全員発表会が行われ、生徒たちは1年間の成果を発表します。さらに、優秀な成果を収めた6人の生徒は、全校生徒の前でプレゼンテーションを行います。また、自分の論文内容を英語でプレゼンテーションする活動も取り入れており、生徒たちは主張を的確に伝えるための表現力や話し方を磨くことができます。
本校では3年生で作成した論文を、後期課程で旺文社が主催している学芸サイエンスコンクールに応募しています。
応募を始めた6期生から、多くの生徒が入賞しています。
※( )内はサブタイトル
期別 | 氏名 | 論文タイトル |
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00 | ○○ ○○ | 論文タイトルテキストテキスト (サブタイトルテキストテキスト) |
00 | ○○ ○○ | 論文タイトルテキストテキスト (サブタイトルテキストテキスト) |
年度 | 賞 | 期別 | 氏名 | 論文タイトル |
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2017年度 (第61回) |
銀賞 | 18 | 松岡 歩未 | まちづくり (内子座100周年からみえること) |
年度 | 賞 | 期別 | 氏名 | 論文タイトル |
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期別 | 氏名 | 論文タイトル |
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6 | 土居 美沙季 | 発酵は人類を救う (古くて新しい技術 FT革命) |
7 | 井上 知謙 | 千年釘 (釘に込める情熱とは) |
8 | 大西 ひかる | ストリートチルドレン |
8 | 高橋 幸嗣 | 集中力 |
9 | 岡本 唯 | 在韓被爆者問題を考える (忘れら去られた犠牲者たち) |
10 | 井手 梓 | よさこい! |
11 | 和氣 由布子 | どんでん返しの魅力 (オー・ヘンリー作「赤い酋長の身代金」から探る) |
11 | 大藏 あゆみ | ダイラタンシー (その現象がおこるには) |
12 | 阿部 沙樹子 | 「千と千尋の神隠し」を観る適当な年齢 |
12 | 上岡 みなみ | 視力 |
13 | 秋山 馨 | 日本人の桜観と死生観 |
13 | 武智 有紀 | 地震予知 |
13 | 白石 沙織 | まちづくり (『温故知新』まちを見つめる) |
14 | 飯尾 隼人 | 在宅医療 (~私達の生活に生きる医療~) |
14 | 髙村 友美 | 錯視デザインにおける心理的効果と実用性 (よりよい街にするために) |
15 | 奥村 南々子 | 親子関係について |
15 | 高橋 慶丞 | 重信川汽水域におけるカニの生態系調査 (アカテガニを救うために) |
16 | 大澤 史哉 | 日本にデジタル教科書を導入するためには |
17 | 大惠 奏歩 | 少子高齢化 (地方文化を守るためには) |
17 | 戸田 裕子 | 水 (軟水と硬水) |
19 | 鍵山 実玖 | 人を魅了するプレゼンテーションとは |
21 | 矢野 陽菜 | サーキュラーエコノミー |
22 | 中野 優 | トップアスリートが最高のパフォーマンスを発揮できる理由 |
23 | 澤近 大地 | 日本の教育の問題点 (日本の子供たちの精神的幸福度を高めるために) |
24 | 安藤 橙希 | 色の見え方と多様性について |
24 | 濵田 蕾 | 正義とは何か (より善い社会を築くために) |
学年 | 年齢 | 1学期 | 2学期 | 3学期 |
1年 | 13 歳 |
インタレストスタディーズⅠ
| 新入生迎え入れ企画を成功させよう | |
2年 | 14 歳 |
インタレストスタディーズⅡ
| 研修旅行の自主研修ルートづくり | |
3年 | 15 歳 | インタレストスタディーズⅢ(論文活動) | ||
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4年 | 16 歳 |
世界に目を向けよう
| 進路を探究しよう
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世界に目を向けよう
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チャレンジ論文(外部コンクールへの投稿) | ||||
5年 | 17 歳 |
学校のリーダーとして
ENAGEED(他者の視界を
描く力) |
学問分野の探究
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学問分野の探究
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チャレンジ論文(外部コンクールへの投稿) | ||||
6年 | 18 歳 |
社会に出るために知っておくべきこと
発表の方法を学ぶ
ENAGEED(自分が選んだ道を正解にする力)
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主に1年生では済美平成中等教育学校の歴史・建学の精神・校訓の意義などを学び、本校での生活をより充実したものとする。
2年生では、3年時の論文活動を迎えるために、学び方、調べ方を学び、興味・関心の幅を広げ、実際に探究活動をしてみる。
4年生では、SDGsなどを題材に、現在の世の中の諸問題について考え、自らの人生について考える。
4年生での文理選択で重点的に行うが、5年・6年と自らが進む進路について探究していく。
5年生ではオープンスクールのホスト、スポーツカーニバルのリーダーなど、学校行事を中心となって運営する。
5年生では新書を題材として、教員やクラスメイトから、テキストの読み方を学ぶ。
この活動を通じて、図書館で本を読んだり映画をみたりして、ウォルト・ディズニーの魅力の本質を探る過程で、自分の頭で整理し、まとめ、文章化する力が身につきました。この能力は、大学の工学部で京都の神社の環境や役割を研究する際にも大いに役立ちました。近隣の小学校でアンケート調査を実施し、統計分析を行うアイデアも、済美平成での論文活動があったからこそ生まれたものです。
就職活動においても、論文活動でインプットとアウトプットで苦労したことが、履歴書で自分の魅力を効果的に表現し、自己PRを行うことにつながりました。社会人になってからも、自分の意見を明確に表現する場面が多々あります。そのような時にも、論文活動で培った力が必要不可欠となります。
論文活動は生涯にわたって役立つスキルを磨く貴重な機会だったと思います。一度経験したことで、他の人よりも少し手前でスタートラインに立てたような感覚があります。これは、どんな分野でも通用する大切な財産だと感じています。