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2022.12.08
先日、校内を歩いていると、こんなことをしている生徒たちを目にしました。
遊んでいるようにも見えますが、そうではありません。
実はこれ、れっきとした家庭科の授業活動なのです。
それでは一体、こんな姿勢で何をしているのでしょうか。
その答えは、彼らの視線の先に……
彼らが見ているのは、机の角。
授業の内容とは、ずばり「幼児の視点に立ってものを見ること」なのです。
視野を狭めるゴーグルをつけ、姿勢を低くして、幼児にとって危険な場所を体感するこの授業。
範囲は校舎内に限らず、構内の至る所で「危険探し」が行われました。
例えば、スクールバスの死角。
運転士とアイコンタクトが取りづらい、脇から追い越しをしてきた車やバイクなどを認識しづらいことに気づきました。
そのほか、こんなところにも。
見つめる先には、小さな段差。
歩くときは前ばかりに気を取られ、足元をなかなか見ない幼児。
「ほんのわずかな段差でも、気づかないまま転んでしまうのではないか?」というのは、実際に体感したからこその大きな発見でした。
知識はもちろん大切ですが、知識だけではまかなえない想像力を養うのがこうした体験です。
今回の経験を活かして、子どもにやさしいひとに成長してほしいですね。