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2023.06.24
今日の顔
5・7・5 どう詠む? どう読む?

期末考査発表直前。

初めての期末考査にドキドキの1年生に向け、あるイベントが催されました。

済美平成では毎年恒例の句会ライブ

2時間分たっぷり使っての実施です。

 

特別講師を務めてくださるのは、家藤正人先生。

テレビなどでもご活躍の夏井いつき先生のご子息であり、ご自身も今年度から「NHK俳句」にてコーナーを持っていらっしゃいます。

 

そんな句会ライブの目玉は、なんといっても俳句の鑑賞会です。

家藤先生の丁寧な指導のもと、まずは俳句の作り方を学びます。

その後発表されたお題は「朝の食卓の風景」。

夏井先生ご出演の某番組のようだと盛り上がりながら、一人ひとりがのびのびと自由な発想で一句をしたためました。

 

家藤先生の厳正なる選句の結果、選ばれた入選7句が以下の通りです。

 

・夏の朝なわとび10分パン6個

・日の盛一てき残らず飲むジュース

・飯さめる食器を運べ木の実落つ

・初詣願いをこめた五円玉

・花は葉にローファー足になじみけり

・裏庭の四人でつくった夏野菜

・デザートのメロンにおぼれる若葉風

 

なんともともとは5句の予定が、良い句が多くて7句になってしまったとのこと。

これを読んだ皆さんはどの句がお好きですか?

 

さて、入選句が決まればここからは鑑賞合戦です。

会場にいる全員が、会場にいる誰かが詠んだ上記の俳句について鑑賞合戦を繰り広げます。

 

句から登場人物や光景、込められた思いを想像したり……

 

お題になった写真から、誰も気づかなかった驚きの新事実を発見して活かしたり……

 

ときには先生にも意見を聴きながら鑑賞を深めていきます。

 

そしていよいよ決選投票!

句会ライブの優勝句を決めるのも生徒たち自身。

これぞという推しの一句に挙手をして、優勝句が決まりました!

 

最後に入選句の作者の発表です。

句からは想像できなかった意外なひとが作者と知り会場が湧き上がったり、なかには先生が入選して威厳を保ったり。

同級生や先生の意外な一面を知って盛り上がりました!

入選した生徒からは喜びの声多数!

 

賞品としていただいた書籍の中に、以下の言葉がありました。

 

俳句を始めると、(中略)人生から「退屈」という言葉がなくなるのです。「暇だ」とか「つまらない」なんて時間は、どこかに吹き飛んでしまいます。

(夏井いつき『夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業』PHP研究所)

 

これからも言葉を磨いて、素敵な言葉を携えて、たくさんの美しい世界を探していきましょうね。

 

初夏の言葉を称えあう授業 済美平成・H先生

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