文学×地理の特別授業
終業式を明日に控えた3年生のある教室では、言語文化『富嶽百景』の授業に社会科の三好先生がゲスト講義に来られていました。地理と文学のつながりなんてあるのかって?いえいえ、意外とこれが共通してくることも多くて……。
『富嶽百景』は、主人公の「私」が自分にとっての富士を描き、自分にとっての表現を模索した太宰治の文学作品。難解な表現に苦戦しながら迎えた今日の授業は「自分にとって身近な場所を自分の言葉で語ろう」という目標を掲げた授業でした。まずは自分でじっくり考える生徒たち。
次に友人とお互いのシンキングツールを比較しながらああだこうだと語れるものを増やしていきます。「僕らは食べ物チームです」と言いながら祖母の家のキッチンや、父母と行く居酒屋、大街道のラーメン屋を挙げる生徒や、「難しい、思いつかない」と悩みつつ、自分の家の周囲の海や倉庫、公園や桜並木と少しずつ自分の世界を語り始める生徒がいたり。
最後には「エッセイの卵」を書き始めましたが、生徒によって書き出しも様々。詩を作った生徒もいました。普段は教科書片手に教えてばかりですが、今日ばかりは教えられる側になった気分。
自分だけの「風景(landscape)」、皆さんもぜひ、自分の言葉で語ってみてください🎵
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